629 名前:在東京k子:1914(大正3)/9/29(火)
我が故郷の敬愛します県下女学生諸姉へ。去る12日、かの沖縄民報にのっていました秦校長さんの白隠和尚のお話を見まして、私は何だか異様な感に打たれました。それと言うのはこうなのですよ。去る春でしたっけ、私はどこかの風の便りで国の某教育家―校長?がその教うる良家の子女を誘惑したとか言うことです。
それが何ですよ、教育家でないならば、それは二人が互いに承諾し合っての自由意志なんですから、それを他から口を聞くのはあまり褒めたことじゃないですが、いやしくも良妻賢母を造る女学校の先生、しかも校長?としてほんとにかようなことがあったとしましたら、つくづく沖縄の将来が思いやれます。ああ、品性を磨こうと思って、うっかりこんな類の顔は真面目で、我こそは天下の道徳家というような顔をしている者に子女を託して、女一生を台無しにされてはそれこそ大変です。
とかく今の世は顔なんかでその人の心まで鑑定するのは、そもそも間違いです。近頃はこんな仮面をかぶっている教育者がまだまだいるかもしれませんから、その下に教育される諸姉はいっそういっそう自覚なすって各自の品性の修養に重きを置かれんことを希望しますよ。それにも一つは気概があって欲しいのですよ。
625 名前:姓名在社:1914(大正3)/9/28(月)
猟銃をお求めになる御方はありませぬか。僕が安価で譲ります。該銃は仏国シナイドル製銃会社の製品で、軍銃を狩銃に改め20番径ですこぶる堅固命中確実、もっとも猪撃ちに適します。お望みの方はご来談ください。
626 名前:OS生:1914(大正3)/9/28(月)
帝国館にて金入れをお拾いくださった山城某女に感謝いたします。
627 名前:好子:1914(大正3)/9/28(月)
沖縄の男女学生諸君、今少し思想を高尚にして、途中は視線を正しくして闊歩したらどうだ。
628 名前:ナドヤマ生:1914(大正3)/9/28(月)
徒弟学校の翁長君へ、先日君が講習会で忘れたという六法全書は僕が受け取って来たから僕のところに来たまえ。
623 名前:一区民:1914(大正3)/9/28(月)
当間区長はまさに成立せんとするガス会社に対し、賠償金契約締結を条件として土地使用を許可し、毎決算期に純益のいく分を納付せしむることとし、その納付金は営業後5ヵ年目より実行のことに内定しているそうだが、区会議員のうちでは永久に純益金の得られそうもない空文の契約よりも実行的でごく正確な方法はガス埋管現在、数量による。1間10銭の割りくらいがもっとも適当だと言っているものがある。
624 名前:一区民:1914(大正3)/9/28(月)
図書館の東恩納(寛淳)さん、つまらないことではありますが、なぜ我々に婦人雑誌を見せてくださいませんか。今後はなんでも見せてくださるようにお願いします。
622 名前:顔腹生:1914(大正3)/9/27(日)
日独一大決戦、今まさにたけなわとなった。これ実に文明世界に放った第二の砲弾にして、眠れる東洋の猛獅が奮然として起った大突撃の序幕である。諸君よ、恐るべきその威力の裏面には、また幾多貴重なる鮮血が張るか、はかり知りがたきぞ?読者諸君よ、まず自覚してもって出征軍人の勝利を願わざるべからず。
620 名前:花笑生:1914(大正3)/9/27(日)
真っ白くさえた十六夜の満月にさそわれて明治橋を踏むと、風月の窓洩る光、金波にちらほら。哀れ悲しきは逝きし学友とこの橋上で青葉茂れるを思い出せば涙こぼれて押さえがたく、さっと吹く夜風には、いと悲愁を帯びて我が襟にひろむ。淋しき感に打たれつつ、三味線の音を聞くも哀れ深し。
621 名前:風笑生:1914(大正3)/9/27(日)
>>615
春花生へ。君は近頃、出家が多いがどこに行くか。一言、君に忠告しよう。近頃、君の投書は皆人をヒヤカしているね。先日の新報にても当間二階のカマド小・客らをヒヤカしているが、君はかの人に勝る君だよ。君が横領しておってヒヤカスね。昨日も君は行っておったじゃないか。
619 名前:那覇区民の一人:1914(大正3)/9/27(日)
那覇区長に望む:
那覇区役所は東焼跡地買収はすでに2ヵ年になんなんとするも、いかなる事情が潜んでいるかは知らざれど、ずるずるべったりで何の音沙汰もなく、今日まで放棄し置くはあまり虫がよすぎはせないかと思う。
まず地主の身になってよく考えてごらん。時価100円以上もする土地を区役所の方で今年は予算が足りないとか何とかうまい口実をもうけて、いな、事は泣きついてその半額も出さないうえに1年すぎ2年近くなるまで代価は払わないとは、恐らく天下のどこを探してもこんな不親切なことはなかろう。
いかに沖縄県だって、今はすべての点において内地同様の待遇を受け、法律でもちゃんと吾人の人権を保護されている以上は、区長たるものも区の長なれば、那覇区の事業は日本人らしくさっさとやってほしい。もしご自分でできないと自覚したら、いさぎよく責を負うて男らしく処決してもらいたいのは、われわれ区民の希望するところである。
618 名前:SH生:1914(大正3)/9/27(日)
>>595、598
某中学生および一中学生両君に一言して注意をうながす。
君らは強いて弁解するようだが、いったい火のないところに煙の立つはずがないじゃないか?我が親愛なる同胞は現にどこかで血を流して国家のために奮闘しているじゃないか。しかるに貴様らはたった2里(約8キロ)を電車で通学することは何事ぞ。戦時の青年、いな軍国の青年としては感心はせんのだ。
ああ、ああ、君らの前途が実に思いやられるものである。2里ぐらいの通学は体育養生上、いな精神修養上、大いによいのだ。君らが電車に乗るは一種言うに言われぬ事実がその裏面にあるからであろう。今後の君らの急務は、ただその学生たる位置を自覚するにあるのだ。
617 名前:笑雪生:1914(大正3)/9/23(月)
人生悲観するなかれ。恋愛必ず前途に横たわれり。これ青春の若き男女の常に望んでやまざるものなり。若き男女の恋愛はけだし肉欲の欲望に満足する間はほとんど男女夢中なり。この夢中はいつ覚めえるや。
いわゆる妊娠せばなり。男はこの時よりはすでに冷却になり、もはや女を顧(かえり)みざるなり。女は操(みさお)を破られたるなり。今までは他人にかくすこともできたけれども、妊娠せばもはや自己で自己の身を発揮せるなり。この時、初めて今までの甘き夢は覚醒するなり。すなわち男の無情を罵るなり。
ああ!今の女よ。後の恥を思い、男の無情を知り、よろしく注意すべし。
615 名前:春花生:1914(大正3)/9/23(水)
>>613
春花生君に呈す:僕は実に意外の感にうたれた。本欄で春花生と通称して投書するのは4、5年以来僕より他にはなかったが、去る21日の春花生君の投書を見てびっくりしましたよ。同姓を用いて本欄に交際するのも何かの因縁でございましょう。何とぞ貴君の住所をお知らせください。またまた今後よろしく親密なるご交際あらんことを希望します。諸君に一言。先日の投書は下泉町の春花生でないことをご承知ありたし。
616 名前:笑雪生:1914(大正3)/9/23(月)
いたずらに起き、いたずらに眠り、むなしく食い、むなしく着て何事もなすなきは、禽獣にあまり遠からぬ人なり。しかるに何事かなさんには善悪の別なからざるべからず。戦乱のために一時帽子会社おとろえしより、ここにイロイロの事なすもの出で、オソルベキかな窃盗出でたり。
余(私)は昨日20日4時頃、波之上にてこれにあいぬ。命ともかえぬ礼式用絹の袴を26、7才の女にやられました。読者諸君、質屋のご主人よ、これを見つかりし時、紙上まで御記(知)らせあらば、余、満腔(*)の恩誠をもってこれむくいん。
*満腔(まんこう) …体全体。心いっぱい。
614 名前:松田竹馬生:1914(大正3)/9/22(火)
帽子職工救済策は不可能:
現時、帽子職工生活難の声喧伝せられ、よって識者はやがましく新聞に記載したり口にしたりするが、吾輩はこれが救済策はもちろん不可能と思う。なおは職工諸君においても同じ人間に救済されては意気地が立たぬ、自ら解決すべしだ。鳥獣さえも自ら働いて自ら食を求めて、自己の生命をつないでいるじゃないか。いやしくも人間として生まれ落ちて、働いて食うだけの四肢五体を天より与えられておりながら、他人に救済されて糊口をしのぐ(*)というのは、これすなわち精神においては乞食に類するのである。
これまで職工の過半数は堕落に流れ、その工金は宛然(*)堕落費のようである。現時の不景気は堕落費の減少である。だから不景気の災いを転じて福となす好機会である。ただ今これを救済するのは当時の善人にして後日の罪人である。苦は楽の種子じゃないか。金そのものは苦労しかつ勤倹する人を愛する性質を存しているから、容易にその人と相離れることができないのであるけれども、帽子職工諸君は今後初めて苦労という苦労を味わうことができて善後策を講じようとしてるので結構なことだ。苦労は是非買っても■たまえ。
たとえ帽子業は全廃されても、浮世の労苦と一生懸命に戦っておりさえすれば、食うに困るようなことは決してない。職工諸君よ、落胆するなかれ。帽子業のみ業のあるではない。脳をしぼれ、体を働かせ。金を儲ける道は世上にたくさんころがっている。気おとすな。金は世上に預けおく。欲しくばやろう、働いて取れ。
*糊口(ここう)をしのぐ …やっと暮らしていく。
*宛然(えんぜん) …そっくりそのまま。
612 名前:一会員:1914(大正3)/9/21(月)
法律講習会幹事の方へ希望ですが、法律思想の欠陥している当県下で、かくのごとく研究会を開催なされた趣旨と斡旋の労とは我ら会員の大きに多とするところですが、惜しむべし、会員の多数の割に電灯の少ないことです。会費の多少は今の場合には幹事の方へ御一任したいですから、一つウンと増設してもらいたいです。筆記する人には至極困難を感じますから。
613 名前:春花生:1914(大正3)/9/21(月)
>>598、599
一中学生君と某中学生君とに言う。君らは中学生徒とは名ばかりの中学生徒だ。君らはあとさきを見ずに、見た人生を忠告するようだが、見た人生の忠告には一中学生徒とはしてあるが、姓名も書いてはないが、名もないのに忠告する中学生徒は不思議じゃないか。
610 名前:見聞生:1914(大正3)/9/21(月)
沖縄電気軌道会社の庶務課長さんへ。貴会社の運転士・車掌は夜になる毎夜相変わらず電車の鈴を両方打ち鳴らし、ひどいことには必ず馬の通る時などには乱打して馬を驚かし、闇夜などには馬が飛び回って通行人に害を加うることがないとは限りませぬから、運転士・車掌どもには強く注意してください。
611 名前:(無名):1914(大正3)/9/21(月)
夜雀の啼く頃より人陰も見えぬ。赤嶺の小路は久米町第一のトンネルである。ゆえに連日より近所の人はもちろん心安からず、通りがかる人々も電灯の点ぜられてないのをしばしば憤慨する様子だったが、去月19日のこと、「タカル」という鳥がその辺を飛びまわったとのことで、さすが心が落ち着かなかったと見えて、ついに電灯を点(つ)けることとなったのは喜ばしいことです。
607 名前:一車掌:1914(大正3)/9/20(日)
>>595
去る13日、貴紙紙上に中学生が女学生にタワムレタとは、これはみなウソです。私が現にこれを見ていたので。女学生がはじめに4、5名で中学生2名をヒヤカシていたのです。
608 名前:涙生:1914(大正3)/9/20(日)
四隣(あたり)を茫然と寂しく照らす回生の街灯は懐かしき立井の昔を偲ばる。院前の木陰にたたずみて古(いにしえ)を想えば、そぞろに涙を憶す。
609 名前:迷子:1914(大正3)/9/20(日)
ああ、過ぎにし年まで、蝶よ花よと育まれしこの身の今、人生の岐路に立って右せんか左せんかと迷いし哀れさよ、清き美しき我が理想は達せられんのか?
これと言うもただ亡き母上のため――ああ、なぜ我が母は死んだであろう。逝いて、そしてまだうら若い少年のこの身に煩悶を与えるであろう。ああ、世はさまざまなるかな?
605 名前:閑村生:1914(大正3)/9/20(日)
中島長門付近は野犬が多くて非常に困っています。丹署長様、早く撲殺してください。
606 名前:中島の人:1914(大正3)/9/20(日)
纏綿(*)、巻舒(*)せる百千の断雲は今■東へ流れて月は再下界を照らした。澄み切った蒼空には痩せた星の光が浜の真砂(まさご)のごとく輝いている。折々希薄な夜の空気は冷々と身にしみるを覚えた。こおろぎは葬式の列のそれのような悲韻をひびかせてくる。ああ、初秋だという感じが鋭く起こった。
初秋―秋―私にはどうしても忘られぬ印象を残した時である。私が親しき友と別れて十三の山は紅葉して腥血(*)を吐いている時であった。
「げに歳月、人を待たずとや」
一年の歳月は夢と流れて早や二年目の秋は来た。秋、私は当時のことを思い出して転げていた。涙はこぼれざるをえなかった。
*纏綿(てんめん) …からみつくこと。複雑に入り組んでいること
*巻舒(けんじょ) …巻くこととのばすこと。伸縮。
*腥血(せいけつ) …なまぐさい血。
604 名前:一病人:1914(大正3)/9/18(金)
私は昨日、上之倉の某医院へ診察を受けに行った。ところが少し時刻が早かったので、薬局の人が一人座っていた。来意を述べたら「お気の毒様ですが、診察午前8時からです」と言う。時間までにはまだ1時間ばかりあるが、しかたがない。待つことにしたが、8時半となっても診察はしてくれぬ。
とうとう9時少し前になって呼びに来て、ようやく診察を受くることになったが、これが万一、危急な病気でもあってこんなに悠然と構えてもらっては、とても助かる見込みはない。お医者自身には時間を定め、整然と診察・投薬をしたら便利至極だろうが、病人にはあまりありがたみは感ぜぬ。官庁式にはモウこりごりです。
603 名前:白毛生投ず:1914(大正3)/9/18(金)
収入の固定しているにかかわらず、物価は日に増し騰貴(あが)るばかりで、不景気の声はいたるところにけたたましく、本県物産たるアダン葉帽子も欧州戦乱(第一次世界大戦)のため、突如大打撃をこうむり、二万余の職工連はたちまち失職し生活難をきたし、車夫あるいは人夫に職を転ずるものあり。
これに慣れぬ女工連らはいかにして生活の途(みち)を講ずるか。その悲惨なことは同情に値する。これは一時的の現象か、不景気と称する風の吹き回しか、これはいつ回復するか、当分徒食して待つのほかはない。この生活難の叫びは、我が同胞の真面目に考究すべきことである。
602 名前:首里の易狂生:1914(大正3)/9/18(金)
聞くところによれば、糸満町町端辺に吉里某という60すぎの親父がいるそうだが、十分易学を修めた人で町内でも親父に並ぶものは少ないとかいう話だ。しかし親父はもとより引きこもりがちにて、別に専業的にはやらず、ただ用人があらば応ずるだけであるとか。聞くところによれば諸事判断神妙であるそうだから、近日に訪れたいと思う。

600 名前:岬にて鈴蘭子:1914(大正3)/9/17(木)
皆様、もう秋でございます。吹く風、身にしみ、うたうた哀愁を覚ゆるシーズンになりました。私は今、高窓に頬杖ついて荒れに荒れた沖の白浪に見入っています。そんな時に私はよく「つわもの」の曲や、シウマンの「リットルローマンス」をうたいながら我とも我が声の余韻にしんみりとした――淡い快感を味わうのであります。
おかんじんなお願い事をする所へ自分のことばかり述べ立てましたが、どなたか女声二部合唱「旅の夜」、旗野十一郎作歌・ルゼンスタイン作曲が独唱曲「旅泊」、原曲ゴールデンルールかジョセランの子守歌かの曲譜、お持ち合わせのお方がおられるなら、本欄までお知らせくださることはできますまいか。それについて改めてお願い申したいことがございますから、どうぞ。
601 名前:馬鹿三郎兵衛:1914(大正3)/9/17(木)
英語の講義録の発行所と、国漢文の講義録の発行所をクラブ欄までご教示くだされたく。

598 名前:某中学生:1914(大正3)/9/17(木)
>>595
見た人生君へ:君よ、我々那覇より通学する生徒に対して無礼ではないか。何となれば我々生徒が登校中に女学生をいたずらすると言うが、我々生徒は女生をいたずらするような生徒ではないぞ。君がこのごとき言を吐くと、校長から我々電車によりて登校するを禁ぜられるよ。君はあまり我々を攻撃すると承知せんぞ。
599 名前:一中学生:1914(大正3)/9/17(木)
>>595
見た人君:君は事実上、我々生徒の女学生をいたずらするのを見てあんな攻撃的な投書をするか。もし君が事実、見たとしてもそれは女学生の堕落のゆえだ。君が我らの言葉を信ずるならば同校校長に注目して真相を探れ。
596 名前:不知漢:1914(大正3)/9/13(日)
県下の郵便局で一等局はいくつありますか。八重山郵便局は何等ですか。ご存じの御方は本欄までご教示を乞う。
597 名前:憤慨生:1914(大正3)/9/13(日)
若狭町の中等学生君よ、君は中等学生の資格を有していながら外出するたびに袴を着けずにダラダラして歩いておるではないか。まだ君は昼は家へ引きこもって女中を相手に冗談口をきくし、夜になるとカニの穴から這い出るようにソロソロ家を出て目をキョロキョロしながら夜犬になって歩くではないか。君のようなのは学校の名折れだぞ。以後注意しなければ名をすっぱ抜いて(暴露して)やるぞ。



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