憂いの雲に包まれ

2008年10月11日



518 名前:二丁目生:1914(大正3)/8/12(水)
今や時局は進展して世界的大戦乱となれり。これがため、我が主要物産たる帽子業も中止のありさまとなり、2万の職工はみな憂いの雲に包まれている。人の一生は重き荷を負うて遠き道を行くがごとしとは今味わうべき金言なり。今後の成り行き、はたしていかん。我が県民はふんどしを締めてまず覚悟せざるべからず。

519 名前:昇月:1914(大正3)/8/14(金)
>>514
岸生君へ与う:君は秋波生君のいかなる人物かを見分ける眼力がないのか。彼はその理想において、はたまた人格において君のごときハイカラな偽君子とは雲泥の差があるんだぜ。


おさふみ復活

2008年10月08日



517 名前:おさふみ子:1914(大正3)/8/11(火)
>>507

通堂カマド生様へお答え申します。一面識もないあなたまでのお勧めにより、この上もなく喜んでいます。しかし私の頭が劣等、いな馬鹿なんですからやっぱりそれがため、この小さい顔ではあなた方の前には顔が出せなかったのです。

しかし犬も教うれば主の命を果たすとやら、及ばずながら今後奮発するつもりですから、どうぞ末永くご指導・ご交際を願います・・・終わりにのぞんで、失礼ながらあなたのご本名をお知らせくださるわけにはゆきませぬか。


美人の奥さん、羨ましいワ

2008年10月05日



515 名前:若狭町一青年:1914(大正3)/8/11(火)
暑い暑いと夜は暇でもあるし職業の貴賎を問わず、通堂桟橋なり公園なりあるいは波之上なり散歩がてら涼みを入るる人がたくさんいる。もっぱら涼みに来る人もいるけれども、ほかにはあるいは欲望が心中にあって来るものがいる。今日は若狭町、明日は泊と不義の名産地を歩きまわる野郎もいる。そして海浜を通り村内に入りて、あるいは会社ぐわぁをのぞいている野郎もいる。そういう風にして一夜を暮らし目前の欲望を考えている。

516 名前:若狭の浦にて:1914(大正3)/8/11(火)
安里の赤君へ。君はこのあいだ結婚されたそうですね。喜ばしいことです。花嫁花婿さんともにお元気ですかね。妻君はよっぽど美人だそうですね。うらやましいワ。


落第が何だ

2008年10月02日



513 名前:茂三郎:1914(大正3)/8/11(火)
○○君よ。君はこの前の試験に落第したといって大いに憤慨し、はては廓に耽溺(*)しているようだが、君、夢にさえ励まされた人があるじゃないか。廓に遊ぶ暇を利用し大いに勉強したまえ。もしこれに反したら将来キット悔やむことがあるだろう。

513 名前:聞きたい生:1914(大正3)/8/11(火)
長浜ろきん君の住所、ご承知の方は知らしてください。

514 名前:岸生:1914(大正3)/8/11(火)
>>512

秋波生へ問う。君は石門某陶器店の番頭が礼儀を知らないと言うているが、君こそいったい礼儀をまきまえていると思うか。


感心な小僧

2008年09月29日



511 名前:岸笑生:1914(大正3)/8/10(月)
大門の前通りのある大きい店に17、8才の小僧がいる。その小僧は丁稚車を引いたり、荷物の運搬をしたり日中奴隷のように働いている。彼は那覇のある実業学校を通学していたが、休暇を利用して休暇中、小僧となって店に養われているよーです。実に感心すべき小僧だ。休暇を利用して旅行するよりか、かの生徒のように店に養われて実地を行うのがはるかに優る。余も大賛成だ。実業に従事せんとする人はかの生徒のようにあってほしいものだ。模範とすべき生徒と思う。

512 名前:秋波生:1914(大正3)/8/10(月)
石門通りの大なる陶磁器商の番頭さんに一通お願いいたします。あなたは店に座る時はいつもふんどし出して座っているし、またお客様がお出でになっても尻をあけてお客様も実に閉口であるでしょう。一つも礼儀がしらないと見えます。ご主人様も一つ教えてもらいたいものであります。


おさふみ君はどうした

2008年09月26日



507 名前:通堂カマド生:1914(大正3)/8/9(日)
近頃はトントおさふみ君の投書が見受けませぬが、どうかなされたのですか。ちょっとお伺いまで。

508 名前:好子より:1914(大正3)/8/9(日)
某書記殿、人が敬礼をなす時は答礼の一つはするものですよ。

509 名前:一店員:1914(大正3)/8/9(日)
池端運漕店の事務員さん、もう少し電話の答えには丁寧親切に願いたい。船の発着時間を聞いたら大変怒って答えていた。

510 名前:知不生:1914(大正3)/8/9(日)
三汽船会社の発着通知簿は従前通り配達してもらうわけにはいかないでしょうか。


いとこが来た理由

2008年09月23日



506 名前:桃太郎:1914(大正3)/8/9(日)
日曜日が慰安日だといって全一日寝通しているわけにもいかない。9時頃からソロソロ起き出した。さて起きてはみたものの、これという仕事もなく、小人閑居して不善をなすという古語を思い出したので、三郎君を招いて例の笊碁(*)を囲んだ。

三郎公いつのまに上達したのか、なかなか勝負も定まらず今は両方討ちつ討たれつ、しのぎを削るの真っ最中。ちょうど今度中学に入った従弟がひょう然として来て、ひとりで何だかガサガサしていたが、またひょう然として去るもようだったのは、おぼろげに覚えていたが、何分ここは生き死にかかる瀬戸際なれば彼がやって来た理由など聞く余裕もなくそのまま忘れていた。

やがて碁も引き分けとなり客も帰ったので今までのニジばんだ汗を拭きつつ彼方の壁間を見れば、これはシタリ、いつのまにやら今までの古新聞。ベタベタと壁に出たワ出たワ、たくさんの絵画。私はかつ喜び、かつ驚いた。

ことにそれが皆ウーマンの姿ばかりなるので、たまらなく嬉しかった。立ちたるは月をもって配合し、座したるは微笑をもって嬌姿を増さしめなるは、嬋娼(*)として盛装せる、あるいは平常着姿にかえって優美を示す千姿万態にして、しかも一として人の心をそそるような媚をもたないのはないので、いつしか今までの汗さえヒヤリと忘れ、今はただ夢心地にひとり恍惚として春の色を我が物顔にながめるのであった。

笊碁(ざるご) …へたな人の打つ碁。
嬋娼(せんしょう) …美しい娼妓。
千姿万態(せんしばんたい) …いろいろの違った姿や形。

解説:訪ねてきた中学生のイトコは、古新聞に載っていた女性の絵ばかりを壁にベタベタ貼りつけて帰っていったわけですね。


優秀な沖縄学生

2008年09月20日



505 名前:東京にて太郎:1914(大正3)/8/7(金)
けだし世の英傑ナポレオンはコルシカ島に生まる。球南(沖縄のこと)の天地、何ぞ東亜の大偉人を生ぜざる。吾人(私)はこの意義において球南男児、衝天の意気を愛す。この意気を東都(東京)学生界に発揮する者、これ吾人の推奨せんとする苦学奮闘、名誉の二青年である。

一は八重山出身の明治大学法科生、金城善助君にして、一は佐敷出身の東京物理学校生、瀬底加那君である。金城君は抜群優等の成績をもって首席を占め、品行方正、学術優等の廉をもって特待生となった。氏の精鋭なる論理的頭脳と美しき人格とは師友の敬愛するところである。

瀬底君は抜群優秀の成績をもって物理学校を今度卒業した。数学的天才の青年であって、在学中より入学毎学期、優等の成績をもって進級せしセルフメードマンである。吾人は二青年がいずれも過半生における失意落魂の境遇を切り開らき苦学奮闘、球南男児の意気を表現せしを嘉し、なお将来の大発展を嘱望す。


今度は約束守ります

2008年09月17日



503 名前:△△生:1914(大正3)/8/7(金)
英独戦争(第一次世界大戦のこと)が起こったため県下の重要物産たる帽子業もこの頃より中止しておるようであるが、我が沖縄が帽子業中止となると県下に大なる影響を及ぼすことは論をまたずである。しかして帽子職工連の就職難もすぐに来ることである。

504 名前:久米生:1914(大正3)/8/7(金)
若狭町K君へ。近頃、月夜の散歩がてらに遊びに来られてはいかがです。今晩でもよろしい。今度は決して違約はしませぬ。


斉藤さんって誰

2008年09月14日



501 名前:覆面生:1914(大正3)/8/7(金)
若狭町の真佐子様、ああ今年の春の旧3月をかえりみれば懐かしい印象を思い出されてねー。津嘉山さんとやら申す。姉さんと4、5人、私らの校舎へいらした時、お菓子などお土産に頂戴して実にありがとうござりました。今、あなたは就職なさっていおらるるようだけれど、かたわらご両親のお加勢をなされていらっしゃるそうで、まことに感心しております。他日きっとご成功なさることと祈っております。サヨナラ。

502 名前:岡野洋服店:1914(大正3)/8/7(金)
近頃、斉藤某という器械修繕屋が区内の医家に出入しているが、岡野洋服店にいるというので尋ねて来る者が多い。岡野洋服店では同人と一面識もないのに、はなはだ困っています。


危うし!糸満婦人の健脚

2008年09月11日



500 名前:春生:1914(大正3)/8/7(金)
農村における郡道・農道の目的は肥料・農産物などの運搬を便利ならしむるにあるなるべし。しかるに近来、農村婦人はもちろん、祖先数百年来、鍛錬し来たれる糸満婦人までがその健脚の利用を忘れ魚かごとともに客車に運ばるるもの、ようやく多きを加うるに至れり。

この勢にて進まば軽便鉄道、糸満に通ずるあかつきには、これに乗るもの今日の客車に比すべくもあらざるべし。さればせっかく先祖代々鍛錬し来たれる糸満婦人の健脚も将来、一般農村婦人の体格も姿勢も今日のごとく、優美端正ならざるに至るべし。これ糸満町民として、はたして喜ぶべき現象なるか如何。

解説:ようするに鍛えられた糸満のアンマーたちが汽車に乗るとその脚が衰えてしまうので、乗車することを嘆いているわけです。そんなこと言われてもね・・・

いばる校長夫人

2008年09月08日



498 名前:傍見生:1914(大正3)/8/6(木)
辻廓内の暴漢、今なお処々に出没いるようで、中道上の角で船員らしき者が田舎人らしきもの二人を捕らえて無理非道にさんざん打擲(*)するのを見うけた。見るに忍びず中に入り仲裁したけども聞かない。困ったやつらだ。いっそう警察署にては取締りをせられんことを切望す。

打擲(ちょうちゃく) …殴ること。 

499 名前:覆面生:1914(大正3)/8/6(木)
国頭山原の某高等小学校某校長殿の細君に一百す。鳥なき里のこうもり然たる君は、夫の職責が何たることさえ解しえざる19世紀老婆のくせにおのれの平素、夫の校長サンたる肩書きを楯にしてやたらに権威を鼻にかけていばるな。


道に流すな汚水

2008年09月05日



496 名前:無名:1914(大正3)/8/6(木)
天妃町の西洋洗濯(クリーニングのこと)屋さんにうかがいます。立派な新しい電車通りの道路のさまは何言ったらよいか汚いことおびただしい。久米町の恥だ。洗濯水は溝でも掘って道に流さぬようにせないとむつかしいぞ。お隣からいまだ注意はないか。

497 名前:嶺鷺生:1914(大正3)/8/6(木)
一つとせ節
一、人の人たる男身の、めめし手紙を送らるな、重き任務のもとをとて、
二、ふつつかながらも日の本の、国家の干城と呼ばれつつ、体力気力を養われ、
三、見る人聞く人諸人(もろびと)に、万歳唱え見送らる、あのありがたさお忘れか、
四、万(よろず)の仕事は誰もする、まさか日本国民の、三大義務の一なるぞ、
五、田舎百姓(ひゃくせ)も都身(みやこみ)も、義務とて尽くす兵役を、何ぞ苦しと思わるな、
六、昔歴史も思い見よ、学識我に増すらるる、御身教えるごとくなれど、
七、七日七日の日曜日(にちよび)に、六曜の勤務を慰労して軍務勉強あそばされ、
八、闇の真夜も月の夜も、雨降る朝(あした)風の晩、寝ても覚めても忘れせぬ、
九、心を砕き世話するも、二人が錦の種ぞ蒔(ま)く、握手散歩は何時かいな、
十、とかく満期も後わずか、ご自愛帰国のあかつきを、重ね待つ身は三重城(ぐすく)


客に鉄槌、ギャフンとまいらす

2008年09月02日



494 名前:通行人:1914(大正3)/8/6(木)
一昨晩、西武門から10号の花電車に飛び上がったら物好きの野次馬がドヤドヤと乗りこんで、またたくまに息もつまるほどの満員となった。軌道会社の事務員らしい男がこのありさまを見て「なぜ満員札を掛けなかった」と車掌に喰ってかかったので、車掌は「今までは多少隙があったから満員札をおろさなかったが、ご覧の通り今満員になったのです」と下から出でたれば、ますます付けあがり、「ソンなことはない大門前から満員だった。貴様はいったい生意気だ」ときたので、さすがの車掌もグット癪(しゃく)にさわり、「生意気でも電車内は車掌の権限だ。僕が責任を負うよ」と鉄槌(てっつい)を振り下ろしたので、事務員先生ギャフンとまいってしまった。

495 名前:蜂の巣生:1914(大正3)/8/6(木)
我がフレンドなる安里の赤君よ。君は近日、結婚するそうな。赤君さぞ嬉しいでしょう。僕もこのことを聞いて実にうらやましくてたまらないよ。それはそれとしてよいが、赤君、結婚祝いの日は若狭町の大君と僕を忘れてはいかんはずだ。


寂れた波の上

2008年08月30日



493 名前:桃太郎:1914(大正3)/8/5(水)
昨夜、月に誘われて波之上へ行ったらアーも人出が多かった波之上が、意外なほど寂然たるものであった。わずかにここに一団、指をもって数えることができるほどであった。さらぬだにこの間の暴風のため、せっかく芽をふき出したお神榕樹木も打ち枯らされていっそう淋しみを添えて秋らしい気持ちもせられた。風が吹いたのは天険でしかたないとしても、人出の少なくなったのはいささか驚かされた。

一友などは先日、白首連がヘコマされて外出ができないためだろーよ、と笑っていた。あに、それそーでもなかろーが、もしそーだったら今ごろ納涼に来た人々は、やはり納涼以外なる何者かの野心があったわけで、かつ今まで秘していたその心理状態が今度赤裸々に暴露せられたわけになる。あに、それそーでもあるまいということを、もー一度くりかえしておいて、さていわゆる納涼に出かけられていた人々の中にはかなり歴々たる紳士も交ぜておられたともいうことを、私は述べておく。


パクリ発覚

2008年08月27日



490 名前:春生:1914(大正3)/8/5(水)
>>485
先日、宮古宿生とやらの投書は全文まったく「自然と人生」の雨後の月という篇にある文だが、いったいどういうわけで出したのか。余は君の意がわからない。

491 名前:ホッス生:1914(大正3)/8/5(水)
小沢博愛堂へ ―貴店に三省堂発行、井上十吉氏著の和英辞典があります?本欄までご通知願います。

492 名前:大城暁雨:1914(大正3)/8/5(水)
汗ばんだ顔をチリを含んだ風が気味悪く撫でる頃となりました。貴社読者倶楽部はますますさかんなように見うけます。私も以後、未熟な筆をとってお目にかかりたいと思います。ことに竹馬兄と前掛子兄とにご指導を願います。


禁酒の人と勘違い

2008年08月24日



488 名前:兼城の大城●助:1914(大正3)/8/3(月)
去月25日の本紙上に大城●助・新城●助とおっしゃる方々の禁酒広告をご覧になり大城●助とは拙者のことと誤認なさるる方もこれあるべしと存じ申し候(そうろう)。しかるに禁酒広告の大城●助なる御方、拙者とは同姓同名にこそあれ、まったくの別人なることを告白いたし候なり。

489 名前:春生:1914(大正3)/8/5(水)
交通機関の発達は国家をして文明に進ましむる一原因たることは識者のとなうるところなり。今や我が郡においては与那原・糸満の2県道をはじめとし東風平・玉城・真壁その他の郡道またこれに連絡したれば、車・馬・荷車などの往来自在にて交通運搬の便利なること、また昔日の比にあらず。いわんや近き将来において軽便鉄道完成せんとするにおいてをや。

これらは県郡当局者に施設経営その宜をえたるによることとはいえ、開け行く大御代(おおみよ)のお恵みなることを忘るべからず。我ら農村民たるものは単に井を掘りて飲み、田を耕して食う、帝力何ぞ我にあらんやとのみ考うべからず。本県の先覚者、宜湾朝保先生は古(いにしえ)の人にまさりて楽しきはこの大御代にあえるなりけり、と詠ぜられんとかや。


半裸体、汗タラタラと

2008年08月21日



486 名前:晨日生:1914(大正3)/8/1(土)
半裸体 汗タラタラと 昼も夜も働きながら 小言(こごと)言われる奴隷なり 頭ペコペコ地につけて 主人の機嫌 うかがう小僧

487 名前:桃太郎:1914(大正3)/8/3(月)
南国の暑さはひどい。これがため人がいくらか怠けがちになるのはやむをえないことだ。せっかく机に向かった人がコクリコクリとこぎ出しては思わず肝心、紙面に絵ともつかぬ字ともつかぬ怪しい落書きをして意外な失態を演ずることがままある。何と見られたものではないではないか。

またさらに少しでもヒマがあるものときたら毎日も午睡(昼寝)ばかりむさぼっているが、老人ならしらず元気はつらつたるべき若い人がこのお仲間入りするにいたってはもったいないというか何というか、全くお話にならない。私は午睡が衛生上どーだこーだということは知らないが、若い青少年にとりては害こそあれ少しも益がないと思う。


バリバリ漏電、大騒ぎ

2008年08月18日



484 名前:近所の人:1914(大正3)/7/30(木)
近頃、暴風後のゆえか、たびたび電流が漏れて世人を驚かすことがある。一昨日も我が前の浜にては午後7時とおぼしき頃、漏電したので近所の者は怪火が現われたとて大騒ぎ。翌日は三世相やユタのうちへ行くというありさまで、実につまらぬことである。ことに迷信深い老女のごときはその度を高からしむるゆえ、電気会社はなるべくかかることのなきよう注意してもらいたい。

485 名前:宮古宿生:1914(大正3)/7/30(木)
私はふだん、そう思うのです。人間はどんなことがあろうとも決して自棄(やけ)を起こすものじゃありません。世知辛い世の中ですもの、50年70年間にはずいぶん憂いごと、つらいこと、たまには死にたいくらいほどくやしいこともあります。

「意地の悪い天道さま、自分一人を継子(ままこ)になさって、ああいやだ、いやだ」言って舌でも食い切るか、淵川へでも身を投げてしまおうと、こう思うこともあるのです。でもこのところが人間一生浮沈のわかれ時で、このところを眼をねぶってじっと持ちこたえていさえすると、天道さまの秤はすぐとまた逆戻り、沈んだものは浮き上がって枯れ株にも芽がふきます。

ここの辛抱ができないで、つい自棄から一生を早々にして仕舞うというわけは情けないわけじゃありませんか。あなた方はまあこれからつぼみ花咲くというのですから、いくらつらいことがありましても自棄を起こすのじゃありません。


理屈をこねる女

2008年08月15日



482 名前:十一度生:1914(大正3)/7/29(水)
学校教育でも受けた女はどこまでも理屈を言うて男子をヘコまそうとする。少しでも自分の意に逆らえばすぐ反抗するので、女だからとて亭主やまた亭主の舎弟に負けているわけはないと考えている妻がある。はなはだしきは男女同権を主張して気ままをしている。

483 名前:原田侠骨生:1914(大正3)/7/29(水)
我が慕わしき吉雄君よ。君は我が日本の人口多くして国小にしかして我が領土の狭きを憂いて南米へ移住するよし、海外殖民政策の普及せる今日、我輩とても同感だ。一匹の日本男児だ。いかにしてかの地に渡り、農業と言わず商業と言わず緊褌(*)一番、奮闘努力、もって世界に雄飛し、もって熱血男児の手腕をあわらし、我が帝国、いな世界にベストを貢献してみたき主意だ。君、覚醒せよ、我が友よ。

緊褌(きんこん) …ふんどしをしっかり締めること。事に当たる前に気を引き締めること。